牯嶺街少年殺人事件

牯嶺街少年殺人事件 ◇ A Brighter Summer Day

[楊徳昌・1991]

作品情報
映画の舞台とロケ地
 

映画の舞台は1959年から1961年の台北(台北市)。中心となるのは、主人公、小四(張震)の一家が住む家と、小四が通う台灣省立台北建國中學である。そのほかに、小四の友人の小猫王(王啓讚)や小馬(譚志剛)の家、ロックバンドのライヴが開かれる小公園冰菓室やビリヤード場といった遊び場や、小四の二姐(姜秀瓊)が通う教会なども登場する。

舞台は全編台北だが、台北で撮影されているのは一部である。台北のロケ地は、台北市立建國高級中學や台北植物園、台灣基督長老教會濟南教會など。建國高級中學は、1960年頃には台灣省立台北建國中學であり、そのほかも舞台となった場所そのものであると思われる。

今の台北では撮れない当時の台北を探して、屏東(屏東縣屏東市)、金瓜石(台北縣瑞芳鎭)、淡水(台北縣淡水鎭)などでも撮影が行われている。屏東では、台糖公司屏東糖廠という広大な場所を利用して、多くのシーンが撮影されている。

外省人である小四や小馬が住むのは、国民政府が日本人から接収した日式家屋である。これらは、今も日式家屋が多く残る金瓜石で撮影されている。父親が将軍である小馬の家は、大きく立派な屋敷であり、金瓜石の太子賓館が使われた。ここは、パーティ会場や小猫王の家など、小馬の家以外としても使われている。父親が公務員である小四はまあまあの家に住んでいるが、すでに取り壊されてしまったのか、見つけることはできなかった。

舞台となった1960年ごろの台北は、日據時代の建物がまだそのまま残って利用されていたと思われる。そのためかこの映画には、近代建築や日據時代の建物が多く登場し、建築映画としても見どころのあるものになっている。

 
ロケ地紹介
 
台糖公司屏東糖廠内の並木道 【updated 02/03/02】 屏東縣屏東市
台北植物園 【updated 16/09/02】 台北市中正區
金瓜石太子賓館・休閒室 【new 02/03/02】 台北縣瑞芳鎭
台北市立建國高級中學・拱門 (1) 【updated 16/09/02】 台北市中正區
建國高級中學・廊下 【updated 16/09/02】 台北市中正區
大衆寄車處 【updated 02/03/02】 屏東縣屏東市
屏東糖廠冷飲部 【updated 02/03/02】 屏東縣屏東市
淡江高級中學體育館 【updated 02/03/02】 台北縣淡水鎭
牯嶺街 【updated 16/09/02】 台北市中正區
屏東糖廠冷飲部・内部 【updated 02/03/02】 屏東縣屏東市
冷飲部のテーブル 【new 02/03/02】 屏東縣屏東市
屏東糖廠冷飲部・入口 【updated 02/03/02】 屏東縣屏東市
冷飲部前の木立 【updated 02/03/02】 屏東縣屏東市
建國高級中學・校舎 【updated 16/09/02】 台北市中正區
建國高級中學・拱門 (2) 【updated 16/09/02】 台北市中正區
金瓜石太子賓館 【updated 02/03/02】 台北縣瑞芳鎭
屏東糖廠内の大木 【updated 02/03/02】 屏東縣屏東市
金瓜石太子賓館・臥室、居室 【new 02/03/02】 台北縣瑞芳鎭
台灣基督長老教會濟南教會 【updated 16/09/02】 台北市中正區
金瓜石太子賓館・玄關 【new 02/03/02】 台北縣瑞芳鎭
建國高級中學・紅樓 【updated 16/09/02】 台北市中正區
●はロケ地、○は映画の舞台ではあるがロケ地ではないところ。
 
 


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更新日:2005年5月8日(日)